ITエンジニアならサラリーマン、フリーランスどっち?年収/手取り収入も考慮したオススメ点

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最近ツイッターでIT業界の情報を収集していると、エンジニアの実務歴も無いのに最初からフリーランスになることを見据えて勉強及び転職活動している人を結構見かけます。良く言えばSNSをやっていない人よりは意識が高く、努力家なのかもしれませんが、悪く言えば月7桁稼いでいるインフルエンサーのフリーランス成功ツイートに影響されて理想が先走ってしまっている。という印象です。

一般的にサラリーマンよりフリーランスの方が収入が高くなると言われてるからかもしれませんが、性格/技術によってはフリーランスよりサラリーマンの方が向いてたり稼げたりします。今回はイナコーが考える、「サラリーマンに向いてるエンジニア」「フリーランスに向いてる エンジニア 」「サラリーマンならどの分野が向いているか」「年収で比較するならどっちが向いているか」をフィーチャーしたいと思います。

目次

サラリーマン(会社員)

これは皆さんご存じのように一つの会社という名の組織に属して売上に貢献して給料をもらう働き方ですね。サラリーマンの中でもIT業界の働き方は以下の種類に分けられます。

  • 自社開発タイプ
  • SIer(エスアイヤー)タイプ
  • SESタイプ
  • 外資系タイプ

自社開発

これはある製品をその会社自身で開発するタイプです。

  • 上場有名企業から株式非公開の企業のピンからキリまである
  • 自社製品なので開発形態が自由(ドキュメントがなかったりアジャイル開発)だし、(後述するSIerと比べたら)決められた納期が存在しないため、勤務時間の融通も利きやすい
  • 製品の売上/会社規模にもよるが給料ベースも比較的高い

実際、元は同じ会社の上司でその後、Rubyを使う上場有名会社に転職した方に会って話聞いたのですが本人はPM(プロジェクトマネージャ)クラスにまで昇進でき、年収はおよそ1100万~1200万円前後クラス平社員でも25歳くらいのRubyエンジニアで600万円はもらっているとのことでした。若くて仕事も楽しくそれくらい貰えるならフリーランスをあえて狙う必要はありません。

SIer(エスアイヤー)

SIerの定義は下記ページをご覧ください。

SIer(エスアイヤー)とは?基礎知識から仕事内容まで詳しく紹介

これはアウトソーシング(SES)の商流で言う「元請け(一次請け)」に当たります。

  • リンク先に代表企業の記載もありますがお客様が大抵上場有名企業のため、請ける会社も有名企業が多め。
  • お客様の製品の開発を直接請け負うため、売上もそこそこ高い。
  • お客様への経過報告も兼ねるウォーターフォール開発が多く、納期もお客様の鶴の一声で決定するため、SES/自社開発タイプと比べて稼働時間が鬼になりやすい。ウォーターフォールは仕様変更があればコードやテストだけでなく、設計書にも都度手を入れていかないといけないのでそれも稼働時間が上がる要因。
  • 一般的に株式非公開クラスの自社開発会社よりはエンジニアの年収は高めで500万円以上が普通に狙える。(ただし前述のようにほぼ残業時間の過酷さによる上昇であることを忘れてはならないが)

SES

SESの定義は下記をご覧ください。要はエンジニア派遣を事業のメインに置く会社です。

SES(システムエンジニアリングサービス)とはどんな契約?メリットやデメリットも解説

このケースで多いのが前述のSIerが更に外部の企業に依頼してエンジニアを募集するケースです。

例として挙げると「大手A会社」の製品開発を請け負っている「SIerのB会社」が「SESのD会社」のエンジニアを募集するとします。その時の商流を画像にすると以下のようになります。

ちなみにSESのD会社が更に外部のSES企業に依頼してエンジニアを募集するケースもあるため実際の所、商流の深さは青天井です。(これは中抜きと言ってホントはよろしくない行為なのだが実態として少なくなく、SESが悪く言われる所以)

SESに入りたての頃に携わった案件の中には間に6社も入っていた事がありました。(自分の会社が8次請け!!)

  • SES事業を行う企業の大半はビルの一室を借りて事業所とするため中小企業が多い
  • 前述したようにSESの場合、元請け(エンド直とも言う)より2次請け以降になる事の方が多いため売上は低くなる
  • ウォーターフォール傾向/納期に関してはSIerと同じだがSESの場合メンバーとしての作業が多いので責任者クラスを受け持つ事が多いSIerと比べたら稼働は低くなる。
  • 他3つと比べて売上に期待できないので給料も一番低い。大半のエンジニアが長年勤めても年収400万~450万円前後止まりで残業過多以外で年収500万円超えるようなら相当な優良SES企業レベル

外資系

外資系とは海外拠点の企業が日本にも進出している企業です。(出資元が日本でなく海外であること) なので外資系で自社開発を行っていることもあればSIerであることもあります。

  • 海外出資企業が日本にも展開しているため、上場有名企業が多い。
  • 日本企業の給与形態の傾向は基本的には能力があっても「終身雇用・年功序列」であることが一般的だが海外の場合は「完全実力主義」の傾向が強い。
  • 能力があって成果が出せるようなら日本企業よりも年収が稼ぎやすい(日本上場有名企業の自社開発クラスが普通にいける)
  • 稼働時間に関しては自社開発/SIerの特性と同じ
  • よく言われる「英語」ができなくても特に問題はない(企業によってはNGだったり、できれば更に年収アップという要素はあるだろうが)
  • 比較的入社しやすい外資系企業はエンジニアじゃなくコンサルのため、エンジニアからコンサルへの転身も考える場合にオススメ。

フリーランス(個人事業主)

フリーランスとは 社という名の組織に属さずに自分で仕事を請け負って生計を得る人の事です。

個人事業主とは会社という名の組織に属さずに税務署に開業届を提出し、事業を営んでいる人の事です。個人で店舗を経営している人個人で作ったWebアプリ/SNS/製品/農作物 だけで生計を立てている人は個人事業主ですがフリーランスではありません。こういった人のことは自営業と言います。

  • フリーランスエンジニアは他企業から仕事を請け負って働くという意味ではSESとほぼ同じ
  • ただSESと違い、直接のお客様はSIerでなく、SIerの仕事を請けたSES企業またはフリーランスを専門に扱うエージェント会社である方が多い。(SIerや自社開発企業は信用度から個人事業主との直接契約を行ってない企業が大半
  • 契約先から直接売上として獲得できるため、同じ内容の案件をSES/SIerで行うよりは確実に年収が高くなる。
  • フリーランス専門のエージェント会社がエンド直の仕事を請け負ってるケースもあるのでSESより商流が深い傾向というわけでもなく、エージェント会社次第といえる。

各働き方の特徴

サラリーマン・転職

それではサラリーマン・転職の特徴を見ていきましょう。

  • 会社という組織に属すので上下関係が必ずあり、上司の指示に従い行動する
  • よっぽどの事が無い限り、上司が変わることはない
  • 日本そのものが終身雇用という風潮が根強いため、長く勤める人が重要視される。(勤続年数がローンなどの銀行融資額にも影響するし、実質年功序列による給与体系を余儀なくされている)
  • 転職する時は面接があるが必ず志望理由を聞かれる。
  • 基本転職の繰り返し(ジョブホッパー)はマイナス要素。
  • 会社によってはフリーランスを超える給料ももらえるため、前述のRuby社員の実例も考えると一概にフリーランスの方が給料高いという認識は誤り

フリーランス

対するフリーランスの特徴は以下のようになります。

  • 組織に属さないため上下関係がなく、現場のお客様の指示に従い行動する
  • 契約の区切りで案件を続けるか終わるかを選択できるため、上司に相当するお客様を変えるのは容易
  • 案件の面接で志望理由を聞かれることはないので転職面接をするより楽
  • 基本業務内容が変わることを繰り返すのでジョブホッパーのような生き方が前提になる。
  • 健康保険/厚生年金の会社による半額負担がないので総合的な控除額はフリーランスの方が多くなる。よってサラリーマンの年収の2~3割増しがフリーランスの年間売上と同等と言われている。

フリーランス/サラリーマンの違いを紹介している他サイトに対しての見解

他サイトで良く見る手取りで比較すると会社員かフリーランスどちらが良いか?の記事を見ると色々意見ありますよね。サラリーマン年収の2倍行かなきゃフリーランスになる意味がないとか(;゚Д゚)
まったくそんな事はありません。今回はフリーランスになって他社からお仕事を受注する場合で割と検索すると上位にひっかかる他サイトの嘘を記載しようと思います。

フリーランスは残業代が出ないから会社員の年収の高さが水増しされる

こちらはフリーランスで業務委託という働き方をする場合は当てはまりません。

  • 業務委託は大概「準委任契約」のため、経過時間によって報酬が支払われます。精算幅は大半が140(~150)時間~180(~190)時間でこの間は報酬額は一定となります。この最大幅を超えると超過時間によって追加報酬が発生します。これはサラリーマンにおける残業代と同義でしょう。
  • 最近のIT企業はサラリーマンでも年収に固定残業代XX時間分を含むという条件がついている事が多いです。このシステムは残業時間をXX時間を超過しなければ残業代が支払われないというもので、一見基本給+最初から残業代がついてるなんてすばらしいじゃないか!と勘違いしそうですが実際は基本給+固定残業代=本来の支給額では?と思うくらいの計算をされることの方が多いです。
    一定の残業をしないと公式に残業代を支払わなくていい賞与の掛け率には固定残業代の分は含まれないので変動残業制を取っている企業と比べたら圧倒的に社員側の旨味がないシステムなのです。

以上のことから会社員でも業務委託の最大幅くらいの稼働をしないと残業代がでないケースも散見されるので残業代による比較はできません。

会社員には年次有給休暇があるがフリーランスにはないので実質+年収になっている

これはフリーランスの場合、休んだら収入が入らないというのが理由みたいですがこちらも業務委託なら当てはまらないですよね。

前述したように業務委託(準委任)契約は精算幅内であれば何日休んでも貰える額は変わりません。例えば140~180時間で8時間勤務=20日なら160時間ですがこの内二日間休んだとしても勤務時間は144時間ですので貰える額は一緒な訳です。休んだら収入もらえないは当てはまりませんよね?

デメリットもあげるとすれば1月/2月/5月/8月など、勤務日数が少ない日は逆に定時より多く働く必要があ。などの調整も必要な所でしょうか。

サラリーマンでも有休休暇を多く貰っても使いきれない事の方が多いと思いますし、退職時有休買取制度も無い企業の方が多いと思います。

ましてや一年で20日の有給休暇をもらうには5年~10年その会社に居続けなければいけません。そんな長く会社にいても1年毎の昇給の平均は下記のようになっていて年収換算してもそこまで高くない事がわかります。

私のサラリーマン時代の直近の企業は2年いて昇給4200円。
その前のSES企業で5000円くらいでした。

大企業の昇給額の平均
昇給率は3%弱となり、8,000~9,000の上げ幅になっています。ここ10年でも最高の上昇額になっています。

特に景気の良い建設業は15,000円超、自動車業界が10,000円近く、小売などの商業は9,000円近くと軒並み高い水準になっています。

今後も高いレベルでの昇給が予想されます。

中小企業の昇給額の平均
中小企業も大手企業に負けないように人材の確保に必死になっています。

よって、5,000円程度の高めの昇給額を実施しています。

以前の中小企業は人件費を抑えるために低めの昇給額でしたが、企業存続のために学生や転職者から魅力のある会社と受け止めてもらうために高い昇給額にしています。

よって今後も高く推移していくものと考えられます。

2019年の昇給額の平均とは

これを単純に計算すると 大企業で10000円の昇給あると仮定しても 年収12万を5年勤め続けても60万円しか上がらないという事になります。中小企業なら50万円上げることも無理でしょう。

結局の所、転職をした方がより年収上がると言われている昨今。長期勤続を前提にした有給休暇の例えは殆ど意味がないと考えます。

フリーランスは退職金がないが会社員は退職金が出るから実質的な年収になっている

こちらも最近のIT企業は退職金制度を用いてない所が多い退職金は勤続年数が5年は超えないと殆ど入らないし、ましてや自己都合退職では通常の3割減くらいになってしまう。前述の昇給の旨味がないから長く勤める事自体がオススメでないのに退職金に期待できるのは元々給与が高安定している公務員や国会議員くらいでしょう・・・
よって退職金をダシにフリーランスになってもしょうがないを語るのも誤りと言えます。

フリーランスは仕事が安定しない

こちらはスキル次第ですが、後述しているモダンな技術ができる or Java/C# ができれば今のIT業界は供給が追い付いていないため、企業からひっぱりだこ状態です。半年~年単位の案件が多いし、普通に活動していればまず仕事が途切れるような事はないでしょう。逆に資産に余裕ができて契約が終わりになったらあえて1カ月休養みたいな選択もとれます。これは会社員ではできない働き方ですよね。

私は2022/3月でC#歴3年くらいのエンジニアですが開始希望が5月だったにも関わらず、3/7~3/15の7営業日で7件も商談しました。4月に入ってからならもっと多かったことでしょう。

不安定なんてどこへやら・・・ってくらい狙い目です。


唯一の例外としては「病気・事故」になって長期間入院というケースでこの場合は企業は守ってくれず、強制で契約解除になると思います。1カ月以上に及ぶ入院自体ごくまれなケースですが、念のため会社員よりは3カ月程度多く見た資金余裕は作っておきましょう。

フリーランスは確定申告/営業が面倒

これは確かに。と思う一方で対応策もきちんとあります。

確定申告なら税理士さんに依頼すればサラリーマンなら年末調整の時に総務に出していた控除のための書類を同じように渡すだけです。税理士費用は年間15万円を見ます。

経費が発生した場合は取引を記帳しないといけないですがこれも会計ソフトを使えば直感的に操作できて楽です。詳しくは下記記事をご覧ください。

記帳も含めて税理士さんにお願いすることもできますが追加料金が発生しますのでそこまではオススメしません。

営業に関してもエージェント/SES会社さんにお願いすれば仕事先の候補を見つけてくれるので自分は商談の対応だけですし、締めも勤務表を提出すれば報酬の方はエージェント会社さんの方でやってくれるので手間もありません。(こちらが請求書を発行する必要無し)

収入/年収面で見た フリーランス/サラリーマンの違い

という事で本題であるサラリーマンとフリーランスの手取りの違いサラリーマン年収500万円とよく比較される売上3割/5割増しのフリーランスをベースにして詳細に見ていこうと思います。ちなみに個人事業主の場合、個人事業税もかかると解説しているサイトもありますが業務委託での受注の場合、働き先が自宅でないので適用外になります。今はリモートで自宅勤務も多いですが、水道光熱費の家事按分さえしなければ自宅が仕事場とみなされることはありません

サラリーマン比較参考サイト:年収500万円サラリーマンの手取り額と生活レベルを解説

フリーランス比較参考サイト:個人事業主のかんたん税金計算シミュレーション

※フリーランスはより控除額で優遇される青色申告を適用したものとします。

  サラリーマン
年収500万円
フリーランス
年間売上650万円
フリーランス
年間売上750万円
下記必要経費 410,000円 410,000円
所得 609万円 709万円
所得税 139,700円 576,000円 781,000円
住民税 247,200円 506,000円 606,000円
厚生年金/
国民年金
450,180円 199,080円 199,080円
社会保険/
国民健康保険
242,802円 514,000円 607,000円
雇用保険 15,000円
手取り 約390万5000円 約429万5000円
+39万円
約489万7000円
(+99万2000円)

3割増しまでならサラリーマンに軍配

フリーランスなら別途かかるであろう税理士費用(年費用15万)+会計ソフト(freeeなら年会費23000くらい)+交通費(月2万と仮定)等、個人事業主のみ発生しうる経費が大体年間で41万くらいかかりますのでそれを必要経費として減算(所得)したものの手取りを求めます。ちなみにサラリーマンの場合交通費は非課税なので手取りに影響はありません。サラリーマン年収から3割増しのフリーランスでは差額39万程度とあまり違いがない事がわかります。

しかし一見サラリーマンは厚生年金額が高いのでフリーランスの方がお得?と考える方もいらっしゃいますがこちらは定年後の年金受給額が上がるもので国民年金は安いけどほぼ掛け捨て。くらいの受給額しかありません。サラリーマンは健康保険も会社負担有りかつただで健康診断もできることを考えたり、定年後も考慮すると3割増しではサラリーマンの方がお得であることがわかります。

5割増しならフリーランスに軍配

しかし1.5倍なら話は変わってきます。個人事業主の必要経費を41万と仮定しても手取りは100万円近い差額があります。それ以外でも事業に関係するもの(技術参考書・ツール類/事業に使うPCや周辺機器/食事打合せ)なら経費にでき、支払う税金を抑えることができます。

サラリーマンならそういったものも全てポケットマネーになってしまうのでこの部分はフリーランスの利点と言えます。節税が大事と言われているのはこういうことなのです。

フリーランス仲間は車も経費で購入し、ガソリン代等も按分してるみたいですし、私であればこのブログ自体が事業(業務委託募集)に対する営業ツールも兼ねているので画像編集に使ってるフォトショップのサブスクリプション代やサーバ代も経費です。

以上の事から3割なら経費を駆使しても殆どプラスにはならないですが、5割なら年間手取りほぼ100万円経費節税も違うのでかなり魅力的ではありませんか?

エージェント経由の業務委託で現実的に狙える売上は850万円

次に業務委託であればどのくらいの単価が見込めるのか検証します。

以下の画像はフリーランススタートで代表として3/17に言語C#+Javaを検索した結果です。

すると単価50万円~85万円に密集している事がわかります。とすれば平均はおおよそ65万円~70万円くらいとなります。なので今回は70万円を獲得したものとして話を進めましょう。

私はSES企業時代の最後の案件や、5月に受注予定の案件が単価70万円ですので単価70万+誤差2万までは現実的に狙えるレベルと言えます。なので840万でなくキリの良い850万としています。

ちなみに単価75万円(売上900万円)以上を狙うとなるとただ言語の経験年数を増やせば良いという訳ではなく、特定の技術の中の特定のスキルが必須だったり、(例えばAWSの中でもlambda経験など限定してくる) モダン技術ならReact・Vueを決め打ちで指定したりそれこそフロントエンド・サーバサイドどちらも担当するフルスタックエンジニアに近いことをしたりするので一気にハードルが高くなります。案件数自体が少ないので狙えるエンジニアの絶対数も少なく、取り合いですね。

この売上を社会人年収に換算したら大体年収650万円相当

先ほどの年収500万円を例にした結果であれば社会人年収に換算した場合、560万円を1.5倍したら840万円になります。つまり、現在のサラリーマン年収が560万円未満ならフリーランスになった方が断然お得。しかし1.3倍相当である650万円以上を貰っているならサラリーマンの方が良い。ということになります。

とはいえ、サラリーマンであっても毎日21時以降まで残業して650万円だったり中間管理職で650万円なら同じようにフリー転向を考えた方がいいかもしれません。フリーは現場によりけりですが大体は清算時間内に納まるのが普通(精算幅の最大は大体2時間残業相当)です。

モダンな技術が得意であればサラリーマンでも650万円を超えるのは難しくない

ちなみに後述しているモダンな技術が得意な人は会社員の方が良いというのは転職ドラフトどの特殊な転職サイトを駆使すればこの650万円以上が狙いやすいからというのも理由になってます。転職ドラフトに関しては下記記事参照

転職ドラフトの過去入札データ

このデータを見ても全ての回で平均提示年収が650万円以上であることがそれを裏付けていますね。提示された年収は参考値ではあるものの、実際面接して内定をもらった方の多くは提示通りの年収らしいですし。

ついでにもう一つ、転職ドラフトにまつわるよくある誤解について回答します。
「転職ドラフトは90%ルールがあるから、実際の年収は指名時の90%まで落ちる」
というものです。

上のグラフは提示年収に対して、実際には何%の年収で内定が出ていることが多いのか?をグラフにしたものです。(小数点第一位を四捨五入しています。)
50%強の人はだいたい指名されたときと同じ金額で採用されています。
残りの内25%くらいの人が上がって、最後の25%が下がっています

またグラフでは読み取れませんが、90%ルールのギリギリまで下がるケースはだいたい5%未満です。

転職ドラフトにおける高年収の指名は本当に採用しているのか?

実例:自分も650万円で指名もらえました

自分も市場価値を計るために転職ドラフトに参加したら650万円で実際に指名もらえました

結局フリーランス/サラリーマンどっちがオススメなのか?

  • 仕事以外でのコミュケーション(飲み会・忘年会とか)を重視する人はサラリーマン軽視する人はフリーランス
  • 趣味も含めて一つの物事を長く続けられる人はサラリーマン飽きっぽく長く続けられない人はフリーランス
  • モダンな技術(Ruby/Python/Vue.js等)が得意な人やマイナー技術(C/ETLなどの特化ツール類)が得意な人はサラリーマンレガシーな技術(Java/C#)が得意な人はフリーランス
  • リーダーより上の役職・管理系が好きな人はサラリーマンコードを書くなど、手を動かす方が好きな人はフリーランス
  • 休日に仕事に関係する事をしたくない人はサラリーマン仕事の内容が趣味の一環である場合はフリーランス
  • 日本人の多くは基本環境の変化に弱い性質なので何事に対しても安定している方が良しとする人はサラリーマン。荒波に揉まれるのに抵抗がなかったり、変化していく事が好きな柔軟な人はフリーランス。
  • 現在のサラリーマン年収を1.5倍したら850万円以上になる人はサラリーマン未満の方はフリーランス。サラリーマン年収600万円が分かれ目

仕事以外でのコミュケーション

これは社員として働いているとそれだけ一緒にいる時間が長くなるので当然ですね。それが良い人なら良いのですが上司との相性が悪くても選べないのはサラリーマンの最大のネックじゃないでしょうか。転職理由って大抵上位に「人間関係」が上がってきますが大半は上司との不和が原因かと。

物事が長続きする人

これは例えばゲームをあげるとわかりやすいと思います。例えばドラゴンクエストをプレイしていてラスボス倒して、裏面出てきて、その裏もクリアしたらそこでゲーム自体を終わりにするか全員をLV99にしたり全モンスターを仲間にしたり全景品取るまでやりこむか。MMOやSNSもある程度やって繰り返しになったら辞めてしまうか。

それと同じで自社開発やSIerでの仕事も基本同じ製品に対してひたすら同じ人と同じような作業を繰り返していくので飽きる人は飽きるものです。

その時、転職を繰り返すとジョブホッパーというネガティブ要素を転職先に埋め込んでしまうのでサラリーマンはオススメできません。その都度転職先企業の志望理由を説明するのも面倒ですよね?

私も過去に繁盛してたWebサイトの運営を放棄したり、ある日から突然MMOにログインしなくなる。といったことを結構やってましたので基本飽き性です><

モダンな技術が得意な人

モダンな技術が得意な人は転職先で「上場有名企業」への入社が狙えるため、フリーランスになるよりそういった企業への入社を狙うのがオススメです。上場有名企業は書籍代補助だったりフルリモートをやってる方が多いですからね。

Java/C#が得意な人はSIer/SESでの需要がモダンな技術より高いのでこの二つより年収が高いフリーランスになる方がオススメです。今は週の半分リモート/出勤の案件が多いようです。

マイナー技術が得意な人はSES業界でも需要が低いため、仕事がなかなか見つからない可能性が高く、仕事を請け負えなければ収入が一切ないフリーランスになるのは危険です。

管理系をやるか作業系をやるか

サラリーマンには当然ですが役職があり、役職が高く、管理系を行っている方が給料が高いです。その分忙しく残業必至ですが。時間関係なく人やスケジュールを管理する仕事の方が好きな場合はハイクラス転職サイトも利用すれば、サラリーマンでも高給が見込めるでしょう。フリーランスは立場上、作業者(メンバー)になるケースが大半なので作業者(平社員相当)でも収入をあげたい場合はフリーランスになる方が向いてます。

休日の時間の使い方

休日はゲーム!旅行!等、娯楽だけに費やしたい場合は、同じ技術を長く使い続けた方が良いので環境変化の少ないサラリーマンの方が向いてます。反面、休日もプログラミングや学習等、趣味の一つになっている場合は、色々な技術や業務内容に触れた方が仕事も楽しめます。よってフリーランスの方が向いてます

安定を望む人

これは会社の経営者や管理者にも言えることで、安定を望む人は既存からある風潮や雰囲気を大事にする傾向にあります。こういった人は周りの人や環境がコロコロ変わるフリーランスになるよりサラリーマンでいた方がオススメです。

私の場合は2021/1月というコロナ感染が初めて1000人超えて緊急事態宣言真っただ中だった時期に会社を辞めてフリーになりました。これも安定志向の人ならコロナ感染が収まって緊急事態宣言が解除されるまで退職は待とうと考えるはずです。ですが割と事業を大成功させる人の多くはこういったリスクは考えずに突っ走って成功している例が多いと思います。フリーランスもそれに近い考えの人の方が成功しやすいです。

まとめ

SESを経験したことないエンジニアは特に今のフリーランスの実態を知らない人が多いです。おそらくひと昔前のようなフリーになると自分で営業して企業の仕事をとらないといけないから大変という印象が根強く残ってるからなんでしょうね(;^_^A

その一方で一見便利そうなフリーランスでもエージェント会社をずっと利用し続けるのはあまりオススメできないです。案件の多くは年齢制限を付けていることが多く、40代までが多いです。なので50歳以上になるとエージェントを利用した案件の獲得は難しくなるのでそれまでに個人の営業パイプを広げておいた方がいいでしょう

後は、今プログラミング学習をしている方ならほぼモダンな技術を学習されているでしょうから、その方なら上場有名企業を狙ったサラリーマンを目指した方が個人的には良い気がしますね。

性格による向き/不向きもあるのであまりインフルエンサーに踊らされすぎず、自分の性格をしっかり分析して今後を選択していってください^^

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