私は今でこそC#エンジニアのフリーランスとして滞りなくお仕事できていますが、実はC#エンジニアになったのは最近のことです。
SES会社では最終的にETLエンジニア(簡単に言うとGUIのDB制御ツール)になったのですがそれも3年くらいやったら飽きてきてしまい、やはりC言語のようにコードを触っていた時の方が楽しかったと思うようになりました。
ただC言語だけでは今SESで味わってるようにこの先やっていけない。じゃあまずJava覚えて転職先で力つけよう!と決心しました。(それが2018年)
目次
リナックスアカデミー
Java を覚えようとしても独学だと何から覚えれたらいいかわからず限界があります。転職するにしても独学でやったくらいでは実務経験がないのでNGといった所の方が多いでしょう。じゃあプログラミングスクール通ってみよう!となり、選んだのがリナックスアカデミーでした。
選んだ理由は?
2018年当時はまだコロナ前だったので今程、オンライン(リモートワーク・オンライン授業)という風潮がありませんでした。それを鑑みて選んだ理由は下記のようになります。
- 対面形式の授業であること
- 横浜校があった→実際は新宿でしか授業が行われないため実は意味がなかった
- Javaシステム開発演習コースがあった
- Javaが流行る前からJava(とLinux)の授業を取り扱っていて一貫性を感じた
- 対面形式なら生徒同士でお友達を増えるかを期待した
- 職業訓練給付金支給対象だった(出席率・理解度テスト合格で国から10万円還元)
対面形式の授業
これは学生をしていた時のように講師と生徒がいて。という状況を久しぶりに味わいたかったからです。調べてたら2018年当時からオンライン授業形式のプログラミングスクールが多かったんですよねぇ。なのでオンラインではないスクールでJavaだとリナックスアカデミーしかなかった!が正解になりますw
Javaシステム開発演習コース
これが一番の理由です。Javaデータベースエンジニア + オープンソースDB(OSS-DB資格合格保証)コースの説明を見てわかる通り、こちらは実際3~5人でチームを組み、要件定義~プログラミング+テストまでを講師がお客様となって一つのWebシステムを開発していきます。
これは実開発も各機能毎に担当分かれて開発するのが普通のため、実務形式の開発をスクールで学べるのは対面形式の醍醐味ではないでしょうか?
もちろん、Webシステムを作るので企業面接/応募の時にポートフォリオとして公開することも可能です。
これは私が実際使っている職務経歴書の抜粋ですがこのスクールの開発演習プロジェクトは今も自己啓発枠として記載を残しています。自己啓発枠ではありますがプロジェクトの書き方そのものは実務のものと変わりませんよね?これは単に独学でやってたり、授業を受けてるだけでは書けないです。
これも私の転職面接での実経験談ですが、やはりその時点ではスキルがなくても、学びたいという強い意志を見せるのは採用面接では非常に大事なので単純に「独学でやっています」とアピールするよりずっと面接官に熱意が伝わります。
自分の場合、このJavaの経験を書いたら転職エージェントサイトで企業から面接確約オファーを頂いて、自社開発のWebアプリケーション会社への入社に成功しました。(そこでC#を担当することになったのは偶々でしたがこのスクールに通わなければC#フリーランスエンジニアの土台を築けなかったのは事実です)
決めるにあたって逆に重視しなかったものは?
- 特定資格合格保証
- 就職サポート制度
特定資格合格保証
OCJ-P(Javaの資格)とOSS-DB(オープンソースDBの試験)という資格を対策したカリキュラムや合格保証制度があります。(LinuxならLPICなど) 利用可能期間は該当資格対策の授業が全て終わってから3カ月。利用回数はあったか忘れました。
しかしながら転職市場では新卒の面接と違い、基本資格の有無より実務実績の方を見られるため、資格を持ってれば転職に有利か?と聞かれるとそうでもありません。ただ、企業によっては奨励一時金として資格取得したら一時金がもらえる制度がありますので入社後に合格保証制度有効期間が残ってるうちに制度を利用して資格を取るのはアリかもしれません。
自分が転職した会社は資格一時金制度がなかったので最終的に取りませんでした。受講費高いし。。(OCJ-P Silver SE 8 の受験料は税込32,400円 )
就職サポート制度
自分は利用するつもりはありませんでしたし、利用しませんでしたのでこれについての所感はないです。
未経験/浅い経験からの転職は個人的にはもっと多くの企業数が網羅されていてスカウトも同時に期待できる「転職エージェント」を利用することをオススメします。
どれくらいオススメするか?
オススメ度:★★★☆☆ ※受講2018年当時なら4でした
- メインで扱っているJavaは私が利用しているフリーランスエージェントさんに聞いても未だ案件数No.1だそうです。Springなどフレームワークも豊富で会得すれば仕事先に困らないし、高額プログラミング言語の一つ「Scala」習得への近道になる。
- Javaは主にサーバサイドで用いられる言語ですが、最近は「ネイティブアプリ」や「Webアプリ」の需要が高まっている関係でサーバサイドエンジニアの方が稼げるという状況ではなくなっています。未経験でもし将来はSES系ではない会社に入ってフルスタックエンジニアになって稼ぎたい!という野望がある場合は、最初はフロントエンドエンジニアになってVue.jsかReact.js(要はJavaScript)を学べるスクールを選ぶ事をオススメします。フロントエンドエンジニアならサーバサイドの言語はPHP/C#/Ruby/Pythonと多岐に渡るため、最初にサーバサイドを選ぶより様々な技術に触れられる可能性が高いからです。
- 2018年当時は会社の多くが常駐でしたが、昨今はコロナの影響で急速にリモートワークが普及し、IT業界は対面で何かをすることが当たり前ではなくなりました。よって対面しかない受講システムは時代にそぐわなくなってきてるかもしれません。
以降は良かったこと、悪かったことを綴っています。
実際に入って想定/案内より良かったと思ったこと
- 授業内容は会員用サイトに動画が挙がっているのでJavaベーシック・マスターの授業の録画は家でいつでも見直すことができる。
- 教材としてスクール専用のJava教科書がもらえる。バージョンアップ・生徒の声によってアップデートし続けてるみたい
- 未経験技術の転職成功率がアップした(自分の経験が実績)
- 土日クラスの場合、土・日どちらかを固定で選ぶことになるがその曜日が用事の時に受講する曜日を他に振り替えることはできる。
実際に入って想定/案内よりイマイチかなと思ったこと
- Javaシステム開発演習コースの授業時間の短さ
- 対面授業だからといってエンジニア仲間作り目的には向かない
- 合格保証制度のシステムがちょっとイメージと違った
Javaシステム開発演習コースの授業数の短さ
各カリキュラムの授業数/時間をお見せしますね。(ただし2018年版で土日クラスであることご了承ください。)
コース名 | 授業数 | トータル時間 |
Javaベーシックコース | 8 | 40時間 |
Javaマスターコース | 7 | 35時間 |
OCJ-P資格対策コース | 3 | 15時間 |
Javaシステム演習コース | 5 | 約36時間20分+ 任意残業 |
OSS-DBコース | 7 | 35時間 |
トータル時間だとJavaシステム演習コースは2位に長いのですが、前述したように要件定義~基本設計~詳細~プログラミング~成果発表会 一連の流れをこの時間でこなさないといけないので時間がまったく足りません。。作成課題もちょっとした運用に使われてもおかしくないレベルの製品が提示されますし、基本プログラミング未経験者が受講するものなので作成課題(機能)が全て終わらず、ラストの発表会を迎えるのが普通レベルではないでしょうか・・・。反面、OCJ-P対策コースは半分くらいJavaベーシックコースの復習という内容だったので10時間程度で十分かな?と感じました。
一応授業終了後、その教室は使われないため、残って続けることは可能です。思えば担当作業が終わらなければ残業。これだって普通に企業あるあるですよね^^;
エンジニア仲間作りには向かない
これはクラスの生徒次第かもしれませんが授業が始まる前に着いた場合は講師が来るまで待つのですが、誰も何もしゃべらない…。授業が終わったらこれまた誰も何もしゃべら ず、帰っていきます。学生時代の古き良きガヤガヤは皆無で演習時間もチームになって一緒には行うのですが本当の実務と同じく、課題に対する相談をするくらいで終わってしまうので人脈づくりに向きませんでした…。
合格保証制度のシステムがちょっとイメージと違った
このシステムの利用方法をスタッフに質問した所、1回目は普通に受講し、仮に落ちた場合に2回目以降の受講は申請すればその受講費を払ってくれるというものでした。
一回目は自己負担かーい!ってな感じだったので少しイメージと違いました。一回の受講費が高いのもありますしね^^;
まとめ
今回はオススメ度の要素に入れませんでしたが、やはり受講費用が他プログラミングスクールと比べて格段に高いのがネックですね。
オススメ度であげた理由もあり時代に合わせて受講費も変えた方がいいのでは?とは感じます。
あまりリナックスアカデミーの口コミがないみたいなのでこの記事が皆様の参考になれば幸いです。
それでは~
元々はC言語技術者で自社開発(正確には親会社製品の子会社で開発)をしている会社に始まり、SES会社に転職したのですがなかなか思った仕事に就けない事が多かったです。(検証系も結構やってた)